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乾燥肌など『冬場の子どもの肌のケア』
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    (しろうジャーナルNO.16 2009年12月 配信)

     

    〜乾燥肌など『冬場の子どもの肌のケア』〜

    多摩ガーデンクリニック小児科院長 杉原桂先生より


     さあ、冬がやってきました.冬が大好きな人も、苦手な人も寒さ対策をしていく季節です。地域によっても違うのですが、「かかあ天下と空っ風」という言葉があるように関東平野では乾燥しがちな傾向があります。
     子どもの皮膚は成人に比較して薄いので保湿機能はまだまだ未熟.乾燥してしまうと、それだけでもかゆくなって掻き壊してしまうこともあります。
     お子さんの乾燥肌を心配して保湿剤を下さいと外来にいらっしゃるお母さんに入浴方法を尋ねてみると、液体石鹸(ビoレ?)などをガーゼ状のタオルをつかってゴシゴシ体の汚れを落としています!なんて答えがよく返ってきます。

     はて?もともと石鹸って何のためにあるのでしょうか?お母さんが台所でお料理をするとき、お肉や魚にさわると脂が手につきますね.これはお湯で洗ってもおちません。

    だからこそ石鹸を使って脂よごれを落とすのですね.そしてお子さんの汚れって本当にお湯だけでは落ちないものがそんなにあるのでしょうか?もしかして、本当は体に必要な保湿をしてくれる大事なあぶらまで、石鹸で落としてしまってはいませんか?お金を払って石鹸を買って必要なアブラをおとして、またお金を払って保湿剤を購入してアブラをつける、なんてことになってはいないでしょうか?


    こんなことが疑われる時、1週間くらい試しに石鹸はどうしても汚れがおちないところだけにしてみてね、とお願いしています.そうするだけで治ってしまう子どもの何と多いことか!!
     また、最近ではちょっと湿疹ができると「アトピー性皮膚炎ではありませんか!」と飛んでくる保護者の方もいらっしゃいます。「湿疹の原因はアレルギー以外にもたくさんあるのに、どうしてアトピーだと思ったの?」と聞くと「周りのお母さんに言われたから・・・」ということが多いようです。
     東洋医学的には湿疹は病気が内蔵ではなく、表面で処理されたという見方をする場合があります。また、そもそもご自分の体をよーくすみからすみまで見渡して下さい。

    ひとつの湿疹もなくすべすべつるつるの肌の人なんているでしょうか?


     わずかな湿疹がでたからといって、元気でよく食べ、よく眠り、よく遊んで、日常生活に何の影響もなければ、それって本当に病気なんでしょうか?


     アフリカの難民キャンプのクリニックにその湿疹を相談したとしたら何と言われるでしょう??

     もちろん、きちんと対応した方がいい湿疹もあります.湿疹がその子の日常生活をどのくらい妨害しているか、という点を物差しとして考えていただければ良いと思います。

     

    (しろうジャーナルNO.16 2009年12月 配信)

     

     
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