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こんなときどうする?切り傷、擦り傷、マムシに噛まれた、ハチに刺された時の 応急手当と止血法について
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                                             小児救急看護認定看護師 中村冨美江

     

     夏は家族や友達とお出かけが多くなりますね。

    海や山、河原で遊んでいて思わぬ怪我をすることがあります。

    出先では、きちんとした応急手当をして、

    すみやかに医療機関を受診し、悪化させないことが大切です。

    「こんなときどうする?応急手当」についてお話ししていきます。

     

     

     

    1、切り傷:

    日常でもよくある怪我の一つです。

    紙やスライサー、ピーラー、包丁等で切った傷などを「切り傷」と言います。

    大切なのは、傷を感染させないことと、止血をしっかりすることです。

    傷口を流水で洗い、傷口の大きさ、深さを確認します。

    表面だけの浅い傷であればガーゼなどで傷を覆い、上から圧迫すると数分で止血します。

    深い傷であれば、(縫合処置が必要ですから)圧迫しながら医療機関を受診しましょう。

    ※詳しい止血方法については、この文章の最後に書いてあります。

     

    2、擦り傷:

    切り傷と同様に日常でよくある怪我のひとつです。

    転倒、衝突などから、傷ができたものを挫創(ざそう)といいます。

    挫創は、打撲によるものが多いため、打撲創ともいわれます。

    転んで膝を擦りむいた時の傷などがそうですね。

    患部付近の血管も挫滅(圧迫されて、組織が破壊されること)

    されて皮下に、出血して腫れがみられます。

    傷口を流水で洗い、傷口の大きさを確認しましょう。

    大きくて深い傷は医療機関を受診してください。

    小さく浅い傷は市販の創傷被覆材(傷口に貼って自然治癒力を高め、

    痛みを少なくして傷跡も残しにくい)などを使用するとよいでしょう。

    患部の痛みや腫れに対しては濡れタオルなどで冷やします。

     

    3、マムシに噛まれた:

    日本での毒ヘビは、マムシ(北海道から九州)、ハブ(沖縄、奄美諸島)、

    ヤマカガシ(本州、四国、九州など)です。

    生息場所も多岐に渡るため、

    山や草むらに入るときは帽子と長袖の服、運動靴、

    長ズボンを着用して肌は露出しないことが基本です。

    蛇を見かけても刺激せずその場を離れましょう。

    万が一、マムシやハブに噛まれると10分前後で傷口が腫れてきます。

    ・ヤマカガシなどの毒液が目に入ったときには、すぐに水でよく洗い流します。

    ・噛まれたら、手足を曲げ伸ばしたり走ったりしないよう安静にし、

    急いで医療機関に搬送します。

    (毒ヘビの場合、血清の投与など適切な治療をしないと、死亡する危険性があります。)

    ・噛まれた傷口に口をつけて吸い出すことは、推奨されません。

     

    4、ハチに刺された:

    ハチに刺された時は局所症状と全身症状として現れます。

    局所症状としては、刺されたところが腫れて痛みます。

    通常痛みは数時間から1日程度でなくなり、

    かゆみを伴うしこりが残り、数日で消えます。

    全身症状としては、特にスズメバチに多いのですが、

    刺された際の毒の量が多かったり、毒性が強かったり、

    以前に何度も刺されたことがある場合には、じんましん、

    呼吸困難、発熱、血圧低下などの症状を呈しショックによって死に至ることもあります。

    ・刺された傷口を流水であらいましょう。

    ・腫れて痛みのある患部を濡れたタオルなどで冷やします。

    ・手足を曲げ伸ばしたり走ったりしないよう安静にし、顔色が悪い、

    喉の詰まりや息苦しさがある場合は医療機関に搬送しましょう。

    ・傷口に口をつけて吸い出すことは、推奨されません。

     

    5、出血がひどいときどうする?

    〜ヒトの血液量:予備知識 〜

    傷などを負ったとき、一般に血液の20%が急速に失われると

    出血性ショックという重い症状になり、

    30%を失えば生命の危機に瀕するといわれています。

    成人の全血液量は、体重の約1/13で、男性80cc/kg、女性70cc/kgといわれています。

     

    〜出血の種類:静脈性出血と動脈性出血〜

    静脈性出血はにじみ出るような出血の仕方と暗赤色を呈しています。

    患部をガーゼで圧迫することにより止血できます。

    動脈性出血とは動脈が破れることによって起こるもので、

    血管が脈打ち、鮮かな紅色の出血をすることが特徴であり、

    大きな血管の場合は、瞬間的に多量の血液を失って、失血死の恐れがありますので、

    圧迫しながらすみやかに医療機関に搬送します。

     

    6、止血方法:直接圧迫止血 傷口の上をガーゼやハンカチで、

    直接強く押さえてしばらく圧迫します。

    血液に触れないようにビニール袋や手袋をはめて感染予防をしましょう。

    包帯をきつめに巻くことでも、同様の止血効果がありますが、

    ガーゼなどが血液で濡れてくるのは、出血部位と圧迫位置がずれている、

    または、圧迫する力が足りないためです。

    再度出血部位を確認してしっかり圧迫しましょう。

    片手で圧迫しても止血できない時は、両手で体重を乗せながら圧迫止血します。

    止血しながら医療機関に搬送しましょう。

     

    【最後に・・・】

    楽しいお出かけをするには、起こりうる怪我を予測し、

    予防できることを行うのが子どもを守ることにつながります。

    万が一、怪我をした場合は、慌てずに対処することを心掛け、

    怪我をした子どもが過度に不安にならないよう付き添い、

    声掛けするなどの配慮もお願いします。

     

    【お出かけのときに持っていきたい救急グッズ】

    http://shiroujournal.jugem.jp/?eid=146

     

     

    【当ブログ記事・イラストの無断転載は、一切禁じております。
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