しろうジャーナル 掲載記事ブログ

◎お出かけのときに持っていきたい救急グッズ
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    ◎お出かけのときに持っていくとしたら・・・                      

                                                        小児救急看護認定看護師 中村冨美江

     

    家庭でのお出かけなら、バッグに絆創膏くらいしか入っていないかもしれませんが、大勢のイベントなどでお出かけする場合は【救急箱】を準備したほうが良いかもしれません。

     

     

     

    【救急箱】の中身は・・

     

    ●ガーゼ(もしくはガーゼの代わりになるようなきれい目のタオルなど)、

     

    ●テープ

     

    ●キズ消毒液

     

    ●絆創膏

     

    ●アイシングスプレーなど

     

    ●何にでも応用できる手頃なビニール袋(吐いたものを入れたり、氷を入れたり、簡易手袋の代わりにもなります。)・・・など。

     

     

     

    お出かけする場所により必要なものを調整して下さい。

     

    使用期限があるものはチェックして下さいね。

     

     

     

    あと、忘れてはならない【保険証】。

     

    お出かけの時には必ず持って行きましょう。(保険証なしで病院を受診する方が多いのです。)

     

    | shirouiryo | 子育てに役立つ最新医療情報 | 09:00 | - | - | - | - |
    知っていれば防げる 先天性股関節脱臼
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      (しろうジャーナルNO.81 2015年5月15日配信)

      「知っていれば防げる!先天性股関節脱臼」 
      信濃医療福祉センター 所長 朝貝芳美先生

       
      『先天性股関節脱臼』という病名から、生まれつき股関節に脱臼があると思われていますが、多くは生まれたあとから悪くなることが多く、おむつの当て方や扱い方で赤ちゃんの下肢の動きを妨げないようにすれば、悪くなるのを防げる疾患です。
       
      少子化で股関節脱臼の赤ちゃんも少なくなり、1000人に1人〜3人程度となりました。少なくなったのは良いことですが、乳児健診でも保健師や担当医師の股関節脱臼に対する関心が薄れてしまい、健診体制が弱体化したり、予算削減から地方自治体の中には股関節脱臼検診を実施していない地域もあります。
       
      しかし消滅した疾患ではありません。近年、歩き始めてから股関節脱臼と診断され、診断が遅れたことで治療に難渋する例が、全国で年間100人程度みられることが日本小児整形外科学会の調査で明らかになりました。先人が1970年代の股関節脱臼予防活動で脱臼を減少させたように、再び予防活動を活発に行う必要があります。
       
      おむつの当て方や扱い方のポイントですが、赤ちゃんの下肢は「かえる」のように広がった状態で活発に動かしているのが普通の状況です。おむつや、衣服で股・膝関節を伸ばした状態にすると脱臼しやすくなります。冬に生まれた赤ちゃんは、衣服で足を伸ばした状態でくるまれ、脱臼が多くなることも知られています。
       
      最近はやりの「ベビースリング」や「おひなまき」などの育児法でも、下肢を伸ばさないように十分に注意する必要があり、赤ちゃんの下肢は自由に動かすことができるようにしておくことが大切です。
       
      片側の後頭部が扁平となるような強い向き癖(顔が右あるいは左を向いている)があると、顔が向いた方に体が捻じれて、反対側(右向きであれば左側)の股関節の開きが悪くなり、脱臼しやすくなることがあります。生まれてすぐから向き癖に注意して、寝かせた時に体が捻じれないようにする工夫や、コアラ抱っこで股関節を開いて扱うようにしましょう。
       
      また、股関節脱臼は早期発見・早期治療で治療が可能な病気です。生後3か月頃の股関節健診を受けましょう。
       
      しかし健診で股関節の開きをチェックするだけでは、すべての脱臼を診断することができません。診断はX線検査だけでなく、近年では放射線被曝のない超音波検査でも診断可能であり、股関節脱臼の心配があれば超音波診断を受けることが理想的です。
       
      長野県下諏訪町では、平成4年から費用は町が負担し、町で生まれた乳児全員に生後3か月で股関節超音波検診を実施し、脱臼だけでなく脱臼準備状態である亜脱臼や臼蓋形成不全も早期に診断し、予防や早期治療により、治療に難渋する股関節脱臼「0」の町を実現しています。
       
      新潟市や島根県江津市などでも超音波検診が実施され、徐々に全国各地に広まってきています。
       
      生後3か月頃に超音波診断で異常がなければ、1回検査を受けるだけで、以後に脱臼することはなく安心できます。しかし超音波で診断のできる病院が少ないのが現状です。
       
      コアラ抱っこや向き癖の対応など、詳しくは日本小児整形外科学科HP公開資料に「乳児股関節脱臼予防」が掲載されています。どなたでもダウンロード可能ですのでご覧ください。全国のお母さんにこのパンフレットを見ていただき、股関節脱臼で苦しむこどもが1人でも少なくなることを願っています。
       

       
      『子育て情報動画サイト』のシルミルマモルで「早期発見赤ちゃんの病気 股関節脱臼」のアニメーションも作成しました。
      なおアニメーションは「動画シリーズ 股関節脱臼 早期発見」でも検索できます。
       
      また、共同通信社「47ニュース 医療新世紀」にも関連記事が掲載されています、こちらも是非ご覧になってください。

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      | shirouiryo | 子育てに役立つ最新医療情報 | 06:19 | - | - | - | - |
      こどもの低身長
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        (しろうジャーナルNO.79 2015年3月15日 配信)
        埼玉県済生会栗橋病院副院長・小児科部長 白髪宏司先生


        【小さいアメリカ大統領はいません…】
        英国の小児科雑誌に、「低身長のこども達は損か得か」といったテーマで論文が出ました。結論は、「小さいことは決して不利ではない」。でした。

        これを友人のアメリカ人医師と話していた時のことです。彼曰く、「でもアメリカ大統領に小さい人はいなかったよ。初代大統領のジョージ・ワシントンの6フィート越え(=約183cm)に始まり」と・・・。説得力のある事実でした(大統領になれることが良いのか悪いのかは別議論です)。

        歴代アメリカ大統領の身長をネット検索してみました、過去44人の大統領の内、アメリカ人男性平均身長177.6cmより低かったのは14人、31.8%にとどまりました。

        庶民に愛されたリンカーンは193.0cm、現在のオバマ氏は185.4cmです。そして、日常診療の現場では、「チービ」といってからかわれるから嫌だ、という子ども達を多く知っています。低身長では自己肯定感を表出しにくいかもしれませんネ。

        【低身長の定義や診断は?】
        低身長が病的なのか生理的範囲内なのかは、日本の子ども達の「標準・成長曲線」に照らし合わせて評価します(成長ホルモン製剤を扱う各製薬会社や日本小児内分泌学会のホームページからのダウンロードが便利です)。


        グラフの中に「-1SD」「-2SD」という表記があります。SDは標準偏差のことです。95%のこども達の身長は-2.0〜+2.0SDの中にあり、-2.0SDよりも大きなこども達は直ちに検査する必要はありません。

        精査の対象は、-2.0SD以下のこども達(クラスで一番小さい児に、ほぼ相当します)です。これは、-2.0SD以下のこども達には保険診療での治療の可能性があるからです。治療ができるかどうかは、病院で成長ホルモン分泌負荷試験などを行って判定します。

        【両親も小柄だし、私も中学でぐっ〜と伸びたからきっと大丈夫!?】
        ご両親からの遺伝的な背景は、最終身長を決定する重要な要因の一つです。そこで、ご両親の身長からお子さんの最終身長を推測する式を紹介しましょう。お父さんとお母さんの身長を足して2で割るのですが、男児と女児では次の式の様に13cmを足したり引いたりします。

        男児の予測最終身長(cm)=(父の身長+母の身長 +13)÷ 2。女児の予測最終身長(cm)=(父の身長+母の身長−13)÷ 2。計算された最終身長をグラフの17歳の辺り中に書き込むと、本来の最終身長は何SDになるべきなのかが分かります。

        この最終身長SDと現在の身長SD値がかけ離れているようだと、精査を進めた方がよいでしょう。もちろん、兄弟の身長も大変に有用な資料です。兄弟と比べても明らかに小さい、でも偏食だから小柄なのかしら・・・と決めつけないでください。

        ネグレクトなどの極端な愛情欠乏、著しい低栄養、甲状腺機能低下症、慢性腎不全なども低身長の重要な原因ですが、少し特殊な病態です。

        【3歳のお誕生月に86cm以上ありますか?】

        男女ともに、3歳0か月児の身長86cmが、ほぼ-2.0SDに相当します。これ以下の身長のお子さんは、ご両親もお子さんが小柄だと認識されているはずです。3歳児は、低身長の大切な初診のチャンス、治療開始のチャンスです。

        母子手帳への記録はもとより、園での成長の記録も大切です。是非グラフにプロットしてみましょう。治療が可能なお子さんは、治療の開始が早いほど、最終身長も高くなることもわかっています。

        6歳、小学校に入学してからの成長記録も大切です。最近では、前述の標準成長曲線にコンピュータ入力した成長曲線を学校養護教諭の先生が作成され、そのグラフと共に受診する低身長児も増えてきました。

        ただ、小学5年生や6年生になってから、-2.5SD以上の低身長で初めて受診される方も少なくありません。これではせっかくの早期発見のチャンスを逃しています。是非これらの便利な資源を活用しましょう。「-2.0SD未満に気づいたらすぐ小児科医に相談」です。

        【治療できる低身長、GHDとSGA性低身長症】
        こどもの低身長の原因で最も多いのがGHD:成長ホルモン分泌不全性低身長症です。GHはGrowth Hormoneすなわち成長ホルモンの略で、Dはdeficiency(不足)の略です。脳のほぼ中央に位置する脳下垂体という場所から分泌されるGHの分泌が十分でないために骨の成長が遅れます。

        そこで、毎日1回、注射によるGH投与(成長ホルモン療法)を行うことで成長を促します。現在では糖尿病患者が一般的に利用しているインスリンの自己注射と同様に、簡単に自己注射(小学生ではほとんどのこども達が自分でふとももに打てます)できる装置が複数の会社から出ています。

        SGA:子宮内発育不全(妊娠週数に相応しない小体格:Small for Gestational Ageの略)による低身長のこども達がSGA性低身長症です。妊娠満期で生まれても身長や体重の小さいこどもや、早産で妊娠週数に比べて小体格で生まれたこどもはSGAと呼ばれます。

        SGAで生まれたこどもの多くは3歳までに身長が伸びますが、身長の伸びがみられず、一定の条件を満たす場合には成長ホルモン治療の適応となります。(本稿では、より頻度の少ないその他の疾患には言及しませんでした。GH補充療法が行われているその他の疾患は、慢性腎不全、ターナー症候群やプラダー・ウィリー症候群などの染色体の病気、軟骨異栄養症など骨の病気などがあります。)

        【背が伸びるサプリメント!?】
        その昔、民間会社の売り出しで、「ベッドに装着して睡眠中に両足を引っ張って身長を伸ばす機械」を見たことがあります。どうも、背が伸びたいのは、背の低い方々の万人の望みの様です。

        飲むだけで背が伸びる健康食品があればいいですね。しかし、残念ながらこれらの有効性は認められていません。無駄な出費は控えましょう。勿論、「早寝早起きと、好き嫌いなく食べる」は成長を促す大切な生活習慣です。成長ホルモンは、入眠後少し経った頃に放出されます(大きなピークはこの1日1回限りです)。確かに、“寝る子は育つ”のです。


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        | shirouiryo | 子育てに役立つ最新医療情報 | 08:00 | - | - | - | - |
        タバコの無い社会で子育てをしませんか?
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          独立行政法人 国立成育医療研究センター総合診療部小児期診療科・研究所マススクリーニング研究室 原田正平



          今の日本社会では、テレビをつければ人気上昇中の俳優が、ドラマの初回2時間番組で20分も喫煙シーンを見せたことが話題となり、主要ニュース番組のスポンサーにタバコ会社がつき、路上喫煙禁止マークのそばにタバコの自動販売機があり、JRや私鉄の主要駅ですら屋外に設置された灰皿周辺から悪臭が駅構内に流れ込んでいます。



          一方世界に目を転じますと、ニュージーランドやアイルランドは2025年までに、フィンランドは2040年までにtobacco-free country(タバコの無い国)を目指すとしています。

          皆さんはどちらの国で子育てをしたいでしょうか。



           1964年1月17日は、「タバコと健康」について詳細な科学的根拠(エビデンス)を集めた、最初の米国公衆衛生総監報告書(the first Surgeon General's report on smoking and health)が出された記念すべき日です。それから50年、誰もが反論できないようなエビデンスが積み重ねられ、最新の報告書がだされ、その内容を一般向けにした解説書もその全文がダウンロードできるようになっています。



           その解説書は、” Let's Make the Next Generation Tobacco-Free: Your Guide to the 50th Anniversary Surgeon General’s Report on Smoking and Health”、つまり「次の世代をタバコと縁が無く育てよう」と題されています。



          その中からいくつか紹介すると、まず驚かされるのは3,000種類程度(新版 喫煙と健康、保健同人社、2002年)とされていたタバコの煙中の化学物質が、7,000種類以上とされていることです。



          検査感度が上がったと言うこともあるようですが、タバコ会社が依存症を起こしやすくするために、メントールといった様々な化学物質をタバコの葉以外に入れているためとされています。そのため米国では、若者に対するメントール入りタバコ販売を禁止しようとしています。日本ではどうでしょう。首都圏などの主要駅では、メントール入りタバコの巨大な広告が目に飛び込んでくるのが現実です。



          米国のデータですが、受動喫煙で毎年41,000人以上が「殺されている」と書かれています。日本では国立がん研究センターの試算で、受動喫煙による肺がんと虚血性心疾患の死亡数が年間約6,800人とされていますが、全てのタバコ関連死を入れると米国と同じような数字となるでしょう。



          両親の喫煙による胎児から乳幼児までの健康障害として、乳幼児突然死症候群、未熟児、低出生体重児やその他の妊娠中のトラブルのために、同じく米国のデータですが、過去50年間に10万人以上の赤ちゃんが亡くなったとされています。お母さんの喫煙が、子宮外妊娠や流産、早産の明らかなリスクとなるからです。また死亡には必ずしもつながりませんが、口唇口蓋裂(先天奇形の一種)を増加させますし、胎児期の肺や脳のダメージが青年期まで持続することも明らかとなっています。



          今回の報告書で印象的なことは、The Cancer Trigger、The Breath Blocker、The Heart Stopperと、より直接的に健康障害を表現していることです。文字通り「がんを引き起こし」「息の根を止め」「心臓を止める」のが喫煙だと言うことです。皆さん、タバコの無い社会で子育てをしませんか?





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