しろうジャーナル 掲載記事ブログ

薬剤耐性(AMR)について
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    薬剤耐性(AMR)について

    国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター

    主任研究員 藤友結実子先生

     

     

    【薬剤耐性(AMR)とは?】

     

    11月は「薬剤耐性対策推進月間」です。1113日からの1週間は「世界抗菌薬啓発週間」です。が、皆さま、「AMR」という言葉を聞かれたことがあるでしょうか?

     

    AMR」というのは、「AntiMicrobial Resistance=薬剤耐性」(と訳します)、つまり、細菌が変化して抗微生物薬が効かなくなる、もしくは効きにくくなることを言います。わかりやすく言うと、「肺炎や尿路感染症になっても、抗生物質が効かず、病気が治らなくなること」です。

     

    今、AMRは世界的な問題となっています。現在AMRが原因で、世界中で約70万人が亡くなっていますが、このまま何も対策をしなければ、2050年には1,000万人が死亡すると予測されています。これは、現在がんで亡くなっている820万人を超える数値です。

     

     

    AMRの原因は?】

     

    AMRの原因の1つに、「抗微生物薬」、中でも「抗菌薬(抗生物質)」の不適切な使用が挙げられます。「抗菌薬(抗生物質)」とは、細菌をやっつける薬です。

     

    ※巷では“抗生物質”と言っていますが、抗菌薬とほぼ同じ意味ですので、以下「抗菌薬」とします。

     

    抗菌薬を不要な場面で使ったり、量や治療期間を守らずに使用すると、薬剤耐性の原因となるのです。

     

    人間の体には、例えば、腸管や皮膚には、たくさんの常在菌がいます。中には、もともと抗菌薬の効かない薬剤耐性菌も混じっているのですが、多数の常在菌とバランスを保って体内環境を作っています。

     

    ここで、抗菌薬を投与すると、病気の原因となった菌だけでなく、投与した抗菌薬が効く他の菌も一緒にやっつけられてしまいます。残った薬剤耐性菌がどんどん増え、病気を起こしてしまうと、治療が大変難しくなるのです。

     

     

    【日本の現状】

     

    日本では抗菌薬の約9割が、病院やクリニックの外来で処方されています。中には、抗菌薬が必要ない場面で処方されているのも事実です。

     

    いわゆる風邪、すなわち「ウイルス」が原因で咳や鼻水、咽頭痛といった症状が出る感冒には、抗菌薬は効果がありません。なぜなら、抗菌薬がやっつけるのは「細菌」だからです。「ウイルス」と「細菌」は、大きさも生き様も全く違う微生物なのです。

     

     

    【私たちにできること】

     

    風邪をひいて医療機関を受診して、薬を処方されたとき、分からないことがあれば医師、薬剤師に訊ねましょう。

     

    医師は患者さんを診察してさまざまな可能性を考え、薬を処方しています。抗菌薬を処方された場合は、指示通り内服が必要です。また、具合が良くなったからと途中で内服をやめ、抗菌薬をとっておいたり、とっておいた抗菌薬を別の機会に内服したり、他の人にあげたりしてはいけません。病気によって、人によって、必要な抗菌薬の種類と量が異なります。

     

    その他にも薬剤耐性菌対策として、全ての人にできること、やってほしいことがあります。それは、「手洗い」と「咳エチケット」、「ワクチン接種」です。実は特別なことはなく、これは日常的に誰もがやっている感染対策です。

     

    感染症の原因となる病原体は、しばしば「手」を介して人から人へ感染し、広がっていきます。いわゆる風邪の原因となるウイルスが含まれている咳やくしゃみのしぶきは、約2m近く飛びます。

     

    咳エチケットや手洗い、またワクチンを接種することにより、感染する機会を減らすことが大切です。感染症にかからなければ、病院を受診したり、抗菌薬を使用する機会が減るからです。予防できる感染症は、予防に努めることが大切です。

     

     

    AMR臨床リファレンスセンターとは?】

     

    今年の4月に設立された「AMR臨床リファレンスセンター」では、厚生労働省の委託事業として、薬剤耐性対策に取り組んでいます。

     

    薬剤耐性やその対策について理解してもらうため、講演会を開いたり、インフォグラフィックや動画を作ったり、小学校で出張授業を試みたりしています。詳しくは国立国際医療研究センターの情報サイト(http://amr.ncgm.go.jp/)をぜひ御覧ください。

     

    また現在、11月の薬剤耐性対策推進月間に合わせて、薬剤耐性に関する「川柳」も募集しています。(http://amr.ncgm.go.jp/senryu/

    私たちの日常生活に潜んでいる薬剤耐性とその対策について「ある、ある!それ‼」といったことを川柳で詠んでみてください。皆さまのご応募をお待ちしております。

     

     

     

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    妊娠と薬、授乳と薬
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      国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 妊娠と薬情報センター

      村島温子

       

      【妊娠と薬情報センターをご存知でしょうか?】

      妊娠中にお薬を使う、ないしは使ったことに悩んでいる女性の相談に応じるために

      12年前に開設され、これまで2万人くらいの相談にあたってきました。

       

      妊娠中に使用しても大丈夫なお薬のほうが多いのですが、中には「催奇形性」

      や「胎児毒性」と言って、赤ちゃんに害を及ぼす可能性のあるお薬もあります。

       

      このようなお薬は「専門的な知識を持った薬剤師や医師が対面でカウンセリングすべし

      との判断で、全国47都道府県にある拠点病院でカウンセリングが受けられるようになっています。

      http://www.ncchd.go.jp/kusuri/

       

      【妊娠中はお薬を飲んではいけないのでしょうか?】

       当然のことながら、赤ちゃんはお母さんのおなかの中で育って生まれてきます。

      「健やかな母性に健やかな児は育つ」というのが私の専門である母性内科の理念ですが、

      お母さんの体調が不良であれば赤ちゃんにとっても不適切な胎内環境となります。

       

      すなわち、お母さんの体調を整えるために必要なお薬であれば使用したほうが良いことになります。

      かといって、催奇形性や胎児毒性のあるお薬を使うわけにはいきませんので、

      赤ちゃんにも安全なお薬を選んで使うことが必要です。

       

       一方で、妊娠していると知らずにお薬を飲んでしまい、「添付文書」

      といって、お薬の使用説明書を読んだら「妊婦さんには使用してはいけない」と書いてあるお薬だった、

      ということで真っ青になって駆け込んでくる女性が時々いらっしゃいます。

      このような記載があっても大丈夫なお薬のほうが多いのですが、心配であればご相談ください。

       

      持病でお薬を飲んでいる方の中に、

      「妊活中だからお薬を飲むのを我慢しようかしら」

      「持病でお薬を飲んでいるから妊娠は先延ばしにするしかないわ」

       などと思っている方は多いのではないでしょうか。残念ながら妊娠適齢期は確実にあります。

      持病の薬物治療と妊活を両立させるお手伝いをするのも、我々の仕事です。

       

      【妊娠初期だけ気を付ければよいでしょうか?】

      胎盤が完成してくる妊娠中期以降はお母さんが使用したお薬が

      おなかの赤ちゃんに移行して害を及ぼすことがあります。これを「胎児毒性」

      といいますが、妊娠後期の非ステロイド性抗炎症剤(イブプロフェンやロキソプロフェンなど)が身近な例です。

      妊娠中の痛み止めや解熱剤はこれらの薬剤ではなく「アセトアミノフェン」を使用します。

       

      【授乳中にお薬を飲むと母乳をあげられないのでしょうか?】

       母乳栄養は赤ちゃんのみならず、お母さんにとっても多くのメリットがあります。

      しかし、前述した添付文書ではほとんどのお薬が

      「お薬を使用するときは母乳をあげないこと」となっています。

      そのため「添付文書」が赤ちゃんの母乳を飲む権利を奪っている、

      という表現をされる小児科の先生も少なくありません。

       

      お母さんが使用したお薬が母乳中に分泌され、赤ちゃんに作用するまでは、

      多くの「バリア」があります。

      一部のお薬を除くと、母乳に分泌されてお薬が赤ちゃんに影響することはまずありません。

       

      このようなことから、授乳中の服薬については、母乳栄養のメリットと、

      母乳を介して赤ちゃんが受けるお薬の影響のバランスで判断することになります。

       

      【妊娠と薬情報センターに相談するためには?】

      当センターのホームページからダウンロードした問診票に(できない場合にはセンターから郵送も可)、

      必要事項を記入し郵送することから始まります。

      詳細はホームページをご覧ください。

      不明な点は、妊娠と薬情報センターホームページにご覧になるか、事務局にお電話ください。

      http://www.ncchd.go.jp/kusuri/process/index.html

       

      電話番号 03-5494-7845 

      受付時間 平日10:0012:0013:0016:00

      *授乳中のお薬の安全性については、指定時間内であれば電話相談を受け付けています。

       

       

       

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      知って活かそう! かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師
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             東京大学 大学院薬学系研究科 育薬学講座  里子(薬剤師)

         

        お薬をもらいに薬局に行く機会はあるけれど、

        「かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師」って「正直なところあまりピンとこない・・」

        と感じていらっしゃる方もおられると思います。

        今回は、お子さんの「かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師」を作って活かすヒントをお伝えできればと思います。

         

        ★「かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師」ってなんだろう★

        お子さんが使っているお薬や病気のこと、お子さんの体質とお薬との相性などをよく知っていて、

        日頃の健康管理のことも相談にのってくれる存在、それが「かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師」です。

         

        ★薬局のかかり方、どうしたらいいの?★

        では、どのように薬局にかかるとよいのでしょう。

        薬局では、来局した患者さんごとに「薬歴」とよばれるお薬の情報

        (お薬の服用歴やお薬の調製方法、服薬インタビューの内容などを記録したもの)

        が保存されています。

         

        ですので、かかりつけの薬局を決めておくと、

        お子さんの体質(アレルギーなど)やお薬の好み(粉薬は苦手など)、

        生活習慣や環境(保育園に通っているので1日3回の薬は服薬しづらい)

        といったお薬の情報をひとつの薬局で管理してもらうことができます。

        お薬の専門家である薬剤師はこれらの情報をふまえて、

        処方されたお薬とお子さんとの相性をチェックしたり、飲み方の工夫を提案したりできるのです。

         

        例えば、以前に「うちの子、粉薬が苦手なんです・・」と相談したことがあれば、

        「今回、粉薬が出ていますが飲めそうですか?今回のお薬は同じ効き目成分でシロップのタイプもあります。

        お医者さんにお電話してシロップのお薬に変えてもらいましょうか。」

        ・・と言った具合に、ベター・ベストなお薬の提案につなげることができます。

         

        複数の病院やクリニックにかかっている場合には、

        お薬の重複や飲み合わせのチェックが漏れなく行えますので、安心です。

        親御さんとしても、かかりつけの薬局で顔見知りの薬剤師ができれば、

        わからないこと、気になっていることが相談しやすくなりますよね。

         

        「お薬を上手く飲んでくれない」「熱冷ましの坐薬がすぐに出てきてしまった」

        「食事をたべてくれないけど、食後のお薬はどうすればよいの」などなど・・

        お子さんのお薬の「困った!どうしよう」は、自宅に戻ってから起きることが多いと思います。

        そんなときもかかりつけ薬剤師は心強い見方です。

        薬局に電話をかければいつでも相談にのってもらえます。

        かかりつけ薬局であれば、お子さんの「薬歴」を確認しながら、

        よりお子さんに合ったアドバイスをしてもらえるでしょう。

         

        ★かかりつけ薬局をもつその前に★

        〜いつもと違う医療機関からもらった処方箋でも、持って行っていいのかな?〜

        大丈夫です。薬局では、どこの医療機関で発行された処方箋でも受け付けることができます。

        かかっている病院(小児科、皮膚科、耳鼻科などなど)ごとに違う薬局で

        お薬をもらっているという方も多いかもしれません。

         

        けれど、どの医療機関でお薬をもらっても、お住まいの近く等で、

        頼れる薬剤師さんがいる薬局ひとつに決めて、お薬をもらったり、相談にのってもらったりするのがおススメです。

         

        〜病院の最寄りの薬局の方が、薬が揃っているのかな?〜

        かぜ薬など一般的なお薬であれば、病院の最寄りの薬局でなくても、大抵のお薬は揃っています。

        もしもお薬の在庫がない場合も当日か翌日までに取り寄せ可能な場合が多いです。

         

        急性の症状ですぐにお薬を使いたいけれど「お薬あるかな?」と心配なときには、

        来局前にかかりつけの薬局に電話して、お薬の在庫を確認してみるとよいですよ。

        定期的に通院して決まったお薬をもらっている場合には、

        来局日にあわせてお薬を在庫しておいてくれますので相談してみましょう。

         

        ★かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師を持てば、お薬手帳はいらない!?★

        お薬手帳は患者さんの体質やお薬の情報(お薬の名前、飲み方、効き目など)を記録しておく“薬の日記帳”です。

        患者さんご自身が手元においておける重要なお薬情報になりますので、

        かかりつけ薬局をお持ちでも、お薬手帳は家族ひとり1冊ずつ必ず持ちましょう。

         

        お子さんの体調不良は急に起きますよね。

        休日や夜間にいつもと違う病院にかかってお薬をもらうことがあるかもしれません。

        そんなときには「お薬手帳」があれば安心です。

        病院や薬局で「お薬手帳」を見せることで、お子さんに合ったお薬をだしてもらえます。

         

        翌日以降にかかりつけの病院や薬局に行く場合にも、お薬手帳をみせれば、

        休日や夜間にもらったお薬との重複を避けたり、

        飲んだお薬と症状の経過をふまえてより適切なお薬をだしてもらえます。

        お薬手帳は災害時にお薬が必要になった際にも大変役立ちます。

         

        ★よいかかりつけ薬剤師のポイントは?★

        最後に、よいかかりつけ薬剤師のポイントを5つにまとめてみました。

        □あなたやお子さんの担当医と対等に話し合うことができる。

        □日々、お薬の勉強をしている。

        □あなたやお子さんの話にしっかりと耳を傾けてくれる。

        □あなたやお子さんの病気、体質や生活習慣、お薬の服用歴などを把握し、

        あなたやお子さんに合ったお薬やお薬の飲み方などの相談にのってくれる。

        □いつでも連絡がとれる

         

         

        <東大薬・育薬学講座ほか、みんなの薬剤師・みんなの薬(2015年)http://www.ikuyaku-ut.jp/monka/2011/report/minnanoyakuzaisi.html より引用改変>

         

        こんな薬剤師を見つけておくと、お子さんが病気のときも、健康管理の面でも、

        とても頼りになります。

        日々、お薬の勉強をしている薬剤師であれば、皆さんの困っていることや疑問に思っていることを、

        最新のお薬の知識をふまえて解決してくれると思います。

        ずは、気軽に相談して薬剤師と会話をしてみること、それが、かかりつけ薬剤師を見つける第一歩です。

         

         

         

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        ☆参考情報:「かかりつけ薬剤師」制度って何?子どもも利用できるの?

        20164月に開始された国の制度です。この制度は子どもでも利用でき、

        保護者の同意のもとで「かかりつけ薬剤師」を一人もつことができます。

        薬局でかかりつけ薬剤師を決めて、同意書に署名します。

         

        この制度では「かかりつけ薬剤師」の質を担保するために一定の条件(薬局での経験3年以上、

        その薬局に週32時間以上勤務・半年以上在籍、薬剤師研修認定等の取得、

        医療に関わる地域活動に参画)を設けています。

         

        この制度を利用すると、同意を交わした「かかりつけ薬剤師」に処方薬以外にも

        市販のお薬や健康食品などについてのアドバイスを受けたり、

        相談にのってもらうことができ、時間外でも対応してもらえます。

         

        この制度を利用する場合、薬局利用時に通常より費用がかかります(3割負担の方で約 100 円程度高くなります)。

        ただし、自治体によっては乳幼児などの医療費の自己負担を無料としており、

        その場合には「かかりつけ薬剤師」制度を利用した場合も自己負担はありません。

         

         

        ☆著者の自己紹介:

        医薬品適正使用・育薬と医療安全の推進を目指し、医薬品情報の収集、解析・評価、創製、提供に関する研究を行う。

        研究成果を社会に還元するNPO 活動(NPO 法人 医薬品ライフタイムマネジメントセンター http://www.dlmc.jp )や、

        市民向けの活動「みんくす」にも取り組む。

         

        ☆みんくす( https://minkusu.ikuyaku-ut.jp とは?

        患者がお薬と上手に付き合うための情報や、お薬にまつわるエピソード(悩みや工夫等)を共有したり、

        定期的にエピソード記事を配信しているコミュニティサイト(登録無料)です。

        同サイトでは小冊子「みんなの薬剤師・みんなの薬〜薬剤師と上手に付き合う心得 9 箇条、

        薬への理解を深める 4 箇条〜」、「自分でできる薬の情報管理」もダウンロードできますので、ぜひご活用ください。

        --------------------------------------------------------------------------------

        みんくすのサイトでは以下のような記事を過去に紹介しています。

        よろしければ、みんくすサイトに登録して、お読みください。

         

        〜【赤ちゃん・子ども】タグのついた記事〜

        82回:牛乳を飲むと下痢をしてしまう子が飲んでも大丈夫?

        54回:なぜうちの娘にはリレンザではなく、漢方薬が処方されたの?

        33回:ママの薬を使ってみたい

        23回:一番服用しやすいのはどの剤形?

        22回:親子でもお薬手帳を共有してはいけません

        7回:クラスメイトの目が気になってきちんと服薬できず

        (絞り込み検索:くすりを使うひと・扱うひと>赤ちゃん・子ども で検索)

         

        みんくすでは、みなさんのお薬にまつわるエピソードにもとづき、記事を作成しています。

        みなさんのエピソード投稿もお待ちしています!

         

         

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        日常にも、災害時にも…『お薬手帳』の上手な使い方 くりの木薬局 薬剤師 山崎あすか
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          (しろうジャーナルNo.85 2015年9月15日配信)

          日常にも、災害時にも…『お薬手帳』の上手な使い方
          くりの木薬局 薬剤師 山崎あすか


          みなさんは、『お薬手帳』を持っていますか?
          「しまいこんだまま」という方もいらっしゃるかもしれませんが、使いこなすことで、ご自身やお子さんの
          健康管理につながります。

          調剤薬局でも「お薬手帳、持っていますか?」と聞かれることが多いと思います。そもそも、なんで「お薬手帳」が
          必要なのか?Q&A形式で、ここで一緒に考えていきましょう。


          Q1「お薬手帳」って、そもそもなあに?
          A. 個人個人の情報(氏名・住所・電話番号・アレルギー<食物・環境等>副作用歴、併用薬等)や
          みなさんが使っているお薬の名前や効能、注意事項等を記入し、過去のお薬の服用・使用履歴を記録しておく手帳です。


          Q2「お薬手帳」は医療機関別に持っていなくてはいけないの?
          A. いいえ。
          個人の情報を一つにまとめて(一本化)しておく必要があります。
          情報を一つにまとめることによって、医療機関(医師・歯科医・薬剤師等)や服用・使用する本人(家族)が
          正確に確認するための手段の一つとなります。
          何冊も持っていると同じお薬が処方されてしまうことがあります。


          Q3 「お薬手帳」は持ち歩かないと行けないの?
          A. もちろん、持ち歩いてください!お子さんの「お薬手帳」も一緒に持ち歩いてください。
          タンスの引き出しに入っていても、何の役にも立ちません。

          もし、外出したときに事故や災害に巻き込まれたとき、きちんと情報を伝えられますか?
          気が動転して、正しい情報が救急隊や医療者に伝えられないのではないでしょうか?

          医療機関に行くときも、もちろん持参してください。
          以下のことが、薬局窓口でおこること〜〜あるのですよ。

          ☆薬局の窓口でよくあること!☆
          薬局:「お子さん、何かお薬でアレルギーありますか?」
          お母さん:「以前飲んだ薬で“オ・・なんとか”って薬で吐いたの。なんだったかしら???」
          薬局:(この薬も”オ“がつくのだけど・・・(汗))とか

          薬局:「お子さん、何かお薬飲んでいますか?」
          お母さん:「飲んでいます。咳のくすり。一日二回。」
          薬局:(この薬も“咳止め”なんだけど・・・(汗))
            このようなことがないようにしていただきたいと医療者は祈っております。


          Q4.災害時でも役に立つの?
          A. もちろんです!
          この「お薬手帳」東日本大震災で大活躍しました。災害時には普段通っている医療機関を受診できない、
          カルテが利用できないケースもあります。そのとき、この「お薬手帳」によってお薬の情報を正確に伝える重要な役割をします。


          Q5 「お薬手帳」に自分で書き込んでもいいの?
          A. 是非書き込んでください!「お薬手帳」=「健康手帳」と思っていただいても私はよいと思います。

            お薬を服用・使用したこと(例えば、「解熱剤の処方で、熱は何度でいつ、何回使用した。
          使用したときは、どうなった。等)を記録しておくことによって、次回どうしたらよいか理解できると思います。
          また、どれくらいの期間で服用・使用していたかということを医療者も確認できます。
            
          その他、市販薬を買ったこと、薬の服用チェック、うんち・おしっこの状況、食事量、水分量、睡眠等を
          書き込んでいくのも良いと思います。書き込んでいくことによって、日頃の体調の変化がわかるのではないでしょうか?
            
          是非是非、「MYお薬手帳」または「健康手帳」を作ってください!

          番外編:是非この「お薬手帳」お子さんにデコレーションしてもらいたいと思います。
          MY手帳を作ることによって、なぜ「お薬」が必要なのかを「学ぶ」ことが出来るのではないかと思います。

          自分や家族の健康を守るアイテムとして、「お薬手帳」を是非活用してみてください。
          安全な健康管理のために、とても役立つはずです。

          今回、この原稿を書くにあたって、はぐろ薬局 奥村智宏先生にご協力いただきました。
          ありがとうございました。




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          量、タイミング、寝ているときは…?子どもの投薬について、パパママの疑問に答えます!
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            (2012年2月15日 配信)

            量、タイミング、寝ているときは…?子どもの投薬について、パパママの疑問に答えます!
            くりの木薬局 薬剤師 山崎あすか先生 より

            皆さん、こんにちは。

            年末年始、とても胃腸炎が流行り、そして今はインフルエンザが流行り始めてきましたね。
            例年よりは、少し遅いかなという気が、私は思いましたが。



            さて、今回、私が夜間診療所で勤務をしていて、多く質問を受けたことを少しお話したいと思います。

            年末に胃腸炎で受診する患児がたくさんいました。
            みんな、青い顔をし、ビニール袋を持って来院。
            その子に付き添うお母さんやお父さんも疲労の顔。
            この子達の胃腸炎がつかれきっている両親にうつらなければいいなと思い、
            薬を準備していました。食事も水分も取るのが難しい患児に対しては、
            さすがに内服薬(飲み薬)は無理な状態。外用薬(坐薬)が多く処方されていました。
            熱もあり、吐き気もあり・・・処方された薬は二種類の坐薬(解熱剤と吐き気止め)。
            この薬を説明しに待合室に向かいました。



            一通り説明したあと、質問が……

            「この坐薬、二つ一緒に使ってもいいですか??」

            我が子を心配する気持ちがとてもわかる質問でした。
            早く熱を下げてあげたい!吐き気を取ってあげたい!



            しかし、その質問を受けたときにきまって聞きます。

            「お母さん、お父さん! 自分だったら二個いっぺんに入れられたら、

            どうですか? それって、別の意味でつらくはないですか??」

            すると、お母さんたちは「すごくいやかも……」と答える方が大半です。

            こういう場合、医師の指示が特になければ、「今お子さんが一番つらいと思っている方を先にして、少し様子を見てはいかがでしょうか?

            一番つらいことを取り除いたら、症状も気持ちも落ち着くと思います」と私は説明しています。



            また、同様のことで

            「この坐薬、寝ていても熱があったら入れたほうがいいですか?」

            と聞かれることもあります。
            これも同じですよね。自分が寝ているときに、突然坐薬を入れられたら……怒り出すかもしれない。

            お子さんの場合は、びっくりして泣き出して、また興奮して症状が悪化するかもしれません。

            医師の指示もありますが、この場合もすっかり落ち着いて寝ている子にわざわざ入れる必要はないかと思います。

            いかがでしょうか?

            皆さん、思い当たることはありますか?


            しかし、お母さんたちがこのように質問してくれたらからこそ、自分も理解できたことです。

            今後も何か不安なことがあったら、私たち薬剤師に質問してください。
            私たちもお母さんたちと一緒に成長していきたいと思っています。

            (2012年2月15日 配信)
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            抗菌薬が効かない『耐性菌』って何?
            0
              (2011年10月15日 配信)

              「抗菌薬(抗生剤)の適正使用への道しるべ」

              平塚共済病院小児科:武井智昭先生より

              1. はじめに

              「通園している幼稚園・保育園のお知らせで、耐性菌が出たお子さんがいて気になります」
              「今まで抗生物質を使いすぎた結果、耐性菌が多くなった」

              「かぜの診断なのに、抗生物質が処方された」…などの声をよく耳にします。

              抗生物質・感染症との関連性は医療現場に従事するスタッフはもちろん、実際に小児科を受診されるご両親・ご家族にとってより混乱があるようです。

              「耐性菌」「適切な抗生物質使用」は、今後、注目されることと思われます。

              今回は、耐性菌の実態と抗生物質投与との関連性、耐性菌増加を防ぐためにはワクチン接種が有用であることなどをお話しましょう。


              2. 抗菌薬開発の歴史と限界

              ドラマ『JIN』でのとあるシーンをご存じでしょうか?

              江戸時代にタイムスリップした医師は、「梅毒」と診断された女性をある薬を使うことで救命しました。その薬は、「ペニシリン」という、皆さんも一度は耳にされたこともあると思われる抗生物質なのです。

              この薬が日本で発売されたのは1948年であり、以後は多様な抗菌薬の開発・導入により、1960年代には感染症による死亡が激減し、「抗生剤」=「魔法の注射・弾丸」とまでいわれました。

              人類はまるで感染症を制圧したかの様子が、「20世紀において何が人類を幸せにしたか?」というアンケート(2000年)のトップが「抗生物質」であることからも類推されます。

              しかし、抗生物質のターゲットである「細菌」も、その生存のために賢くなる必要があります。
              つまり、抗生物質を効きづらくする「武器・防具」を身につけて「効き目」が弱くなってきました。
              このような「耐性菌」は、この50年における抗生物質の濫用の結果であり、細菌の逆襲とも言える結果です。


              3. 耐性菌の最近の話題

              病院・療養施設などにおける院内感染例として、記憶に新しいかと思いますが、「多剤耐性アシネトバクター」「多剤耐性緑膿菌」「MRSA」などがニュースとなりました。
              いずれも抗菌薬が効きにくい(=耐性)であること、免疫が弱い人(高齢やがん治療中)においては治療に難渋すること、他者へうつる可能性があることが特徴です。


              4. 小児科領域における感染症(呼吸器感染を主に)

              お子さんが熱を出し咳・鼻水などの症状により、発熱の早期で(発熱して2日以内が目途ですが)、小児科外来を受診される事は多々あるかと思います。多くは呼吸器感染症(のどから肺、耳を含む)であります。

              一般論ですが、「かぜ」の原因微生物は初期の段階では抗生物質の効果がない「ウイルス」が主体であり大多数を占めます。


              したがって、この時点で解熱した場合は、抗生物質の使用の有無にかかわらずお子さん自身の力で病気(ウイルス)に乗り切ったと考えられます。

              ちなみに、インフルエンザウイルスのシーズンに使われる、タミフル、リレンザなどは「ウイルス」に対してのお薬です。
              症状が悪くなるサインとしては「発熱が持続する(めやす72時間)」のほか、日常生活では、「水分・食べ物を取らない、おしっこがでない」「遊ばずベッドから動かない」などの症状、「胸をへこまして全身で呼吸している」などの呼吸症状などがあります。


              この時点では、前述のウイルス感染に加えて、お子さんの鼻・咽頭(のど)にいる細菌が気管支・肺や鼓膜へ入り込み症状が悪くなっています。いわば「泣き面に蜂」でしょうか。


              細菌感染合併の確実な診断は難しいため、我々はより精度を上げて診断するために血液検査・レントゲン検査などの補助診断を行います。そして、ガイドラインに準拠して年齢・症状を合わせて抗生物質を含めた治療方針をテーラーメイドに決定しております。


              気管支炎・肺炎へ進展する原因微生物として、肺炎球菌・インフルエンザ菌などが挙げられますが、近年ではペニシリン系耐性・マクロライド系耐性などの菌が増加しています。

              こうした背景から、近年では耐性菌でも効果があるとされる抗生物質(オラペネム、オゼックス)が承認されましたが、濫用による耐性化を予防するため慎重投与を検討をするべきかと思います。


              5. 耐性菌増加防止とワクチン接種との関連

              2008年にヒブワクチン・2010年に肺炎球菌ワクチンが導入されました。

              これらのワクチンの積極的な接種の増加は、髄膜炎や敗血症などの侵襲性感染症はもちろん、肺炎や中耳炎などへの予防効果が海外で証明されております。

              長い道のりですが、ワクチン接種→抗生物質投与の必要例の減少→「耐性菌増加抑制」と考えられております。


              6. おわりに

              『耐性菌』というタイトルでは、ちょっととっつきにくくて分かりにくいかもしれませんが、「熱」=「抗生物質」という神話的概念からの脱却が必要であるかと思います。
              なぜ、この薬が処方されたのか?改めて考えていただける契機になれば幸いです。

              (2011年10月15日 配信)
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              子どもと薬
              0
                (しろうジャーナルNO.28 2010年11月15日 配信)
                 

                「子どもと薬」                

                 

                はらこどもクリニック院長  原 朋邦先生

                 

                 

                好い医者は下痢に下痢止め、咳に咳止め使わない。これは小児科医になりたてのときに先輩に教えられた諺です。
                下痢には色々の原因がありますが、下痢を止める薬とは腸の蠕動をとめる働きのある薬です。
                下痢の原因は色々有りますが、ウイルスや細菌感染の場合には病原体を速やかに捨てる働きを持っています。
                それを止めれば病原体がより長く体内に留まることになります。

                また、大腸で腐敗や発酵が起こっているのですが、それがより活発になりガスが多くなりおなかが張って困ることにもなります。

                 

                咳は気道に炎症が起こり、病的な痰や異物を体外に捨てる反応でもあります。咳止めとは咳の反射を抑制する薬です。
                痰が留まれば、やはり病原体が中で増殖し肺炎の誘因になったりします。

                 

                下痢や咳は病気であることの兆しであり、この症状が強ければ、辛いものではありますが、闇雲に症状を止めようとすることが治療ではないのです。

                 

                私は、小児科医になって45年になりますが、次硝酸ビスマスやロペラマイドという下痢止めを小児の患者さんに使ったことはありませんし、燐酸コデインという咳止めは百日咳の患者さんや成人の患者さんに稀に使う以外には処方したことはありません。
                鼻水、軽い咳、軽い発熱は風邪の主な症状ですが、早く薬を飲んだ方が早く治ると考えられている方は少なくないのではないでしょうか?

                 (しろうジャーナルNO.28 2010年11月15日 配信)

                アメリカの小児科学会が2009年の10月に教科書を出版しました。
                その本によれば、普通感冒には有効な薬はないと書かれています。数年前に、アメリカのFDAは2歳以下の子どもには、市販の風邪薬を飲ませないように勧告していますが、アメリカ小児科学会もそれを支持すると書かれています。
                乳児急死症候群の頻度が高くなると警告をだしているのです。
                ウイルスによる細気管支炎(ウイルス性肺炎と同義語)は乳児ではしばしば入院の原因にもなりますし、ときとして生命を脅かす病気ですが、これにも、有効性が証明された薬はなく3%の食塩水の吸入が僅かに有効だと書かれています。

                 

                私は、自分の仕事は薬を処方することは第一義的ではなく、どんな病気かを診断すること、悪化していない、合併症がないことを確認することが大事であり、無効である薬物を処方することはあっても危険性の高いものは処方すべきではないと考えていますが、患者さんの希望とは合わないことが多いようです。

                 (しろうジャーナルNO.28 2010年11月15日 配信)

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                お薬のこと
                0

                  (しろうジャーナルNO.15 2009年11月 配信)

                   

                   

                  講座でも質問の多いお薬のこと

                  埼玉・くりのき薬局薬剤師 山崎あすか 先生より

                   

                   

                  インフルエンザが流行っている毎日、薬局にも「タミフル」「リレンザー」と書かれた処方箋を持っている患者さんがたくさんみえます。

                  皆さん、手洗い、うがい、そしてマスクをちゃんとできていますか?先日、マスクをした患者さんが薬局に見えましたが・・・・鼻が見えたり、わきがあいていたりしていて、マスクをしている意味がない状態でした。

                  きちんと、鼻のところをフィットさせ、あごの下の方までギャザーをおろしていますか?マスクをするとき、チェックしてくださいね。

                  そして、「咳マナー」も気をつけていますか?咳をする時、手の甲で受ける形をするようにしましょう。手のひらで受けてしまうと、菌がついた手でいろんな所を触り、広げてしまうかもしれませんから・・・。

                   

                   さて、先日、学会発表をさせていただき、医師や薬剤師の先生方にアンケートをさせていただきました。いろいろな

                  意見も出て、自分自身とても勉強になりました。その時の報告も兼ねて、お母さん方にお願いごともしたいと思います。

                   

                   私たち薬剤師はお薬を渡す前にいろいろなことを考えているのです。

                  例えば)・飲み方・お薬の量 ・症状について ・体重について・薬を管理する人

                   

                  薬をきちんと服用してもらうにはどのような工夫をすればよいか。

                  アレルギー歴 等

                   

                  このようなことを考えながら、お薬を渡しに行きます。その時にお母さん方が考えていることと私たちに説明が一致

                  すればいいのですが、たびたび一致しないことがあります。

                  例えば)・内服薬の服用方法(中止についてなど)

                   

                  処方された薬と症状の違い 

                  解熱剤の服用の目安。

                  外用剤の使用方法 等

                   

                  また、「食後服用」とのことで、食事必須と考えて食事をしなかったので自己判断で飲ませなかったという方もいらっしゃいました。

                   

                  この時、お母さんたちにお願いごとです!

                   

                  ・不安や疑問などがあったら、質問してほしい。(薬局でもし対処できなかった場合、薬剤師が医師に問い合わせをしてくれると思います。)

                  ・薬を渡すとき「錠剤が飲めない」「粉薬が飲めない」と言われることがあります。前もって医師にその旨を伝えてほしい。

                  保管方法を間違えないようにしてほしい。(よく、粉薬を冷蔵庫で保管している人がいます。湿気を含んでしまうので、涼しい暗い所・お子さんの手の届かないところに保管していただきたい)

                  変更内容などを医師は診察時に説明していると思うので、薬剤師にも教えていただきたい。

                  「お薬手帳」を活用していただきたい。(お薬だけでなく、気づいた事・体重等を書いておくと、医師や
                  薬剤師に伝わりやすいと思います。)

                   

                  お願い事をつらつらと書いてしまいましたが・・・私たち薬剤師も患者様のために頑張っていきたいと思います。

                   

                  (しろうジャーナルNO.15 2009年11月 配信)

                   

                   
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                    (しろうジャーナルNO.15 2009年11月 配信)

                     

                     

                    講座でも質問の多いお薬のこと

                    埼玉・くりのき薬局薬剤師 山崎あすか 先生より

                     

                     

                    インフルエンザが流行っている毎日、薬局にも「タミフル」「リレンザー」と書かれた処方箋を持っている患者さんがたくさんみえます。

                    皆さん、手洗い、うがい、そしてマスクをちゃんとできていますか?先日、マスクをした患者さんが薬局に見えましたが・・・・鼻が見えたり、わきがあいていたりしていて、マスクをしている意味がない状態でした。

                    きちんと、鼻のところをフィットさせ、あごの下の方までギャザーをおろしていますか?マスクをするとき、チェックしてくださいね。

                    そして、「咳マナー」も気をつけていますか?咳をする時、手の甲で受ける形をするようにしましょう。手のひらで受けてしまうと、菌がついた手でいろんな所を触り、広げてしまうかもしれませんから・・・。

                     

                     さて、先日、学会発表をさせていただき、医師や薬剤師の先生方にアンケートをさせていただきました。いろいろな

                    意見も出て、自分自身とても勉強になりました。その時の報告も兼ねて、お母さん方にお願いごともしたいと思います。

                     

                     私たち薬剤師はお薬を渡す前にいろいろなことを考えているのです。

                    例えば)・飲み方・お薬の量 ・症状について ・体重について・薬を管理する人

                     

                    薬をきちんと服用してもらうにはどのような工夫をすればよいか。

                    アレルギー歴 等

                     

                    このようなことを考えながら、お薬を渡しに行きます。その時にお母さん方が考えていることと私たちに説明が一致

                    すればいいのですが、たびたび一致しないことがあります。

                    例えば)・内服薬の服用方法(中止についてなど)

                     

                    処方された薬と症状の違い 

                    解熱剤の服用の目安。

                    外用剤の使用方法 等

                     

                    また、「食後服用」とのことで、食事必須と考えて食事をしなかったので自己判断で飲ませなかったという方もいらっしゃいました。

                     

                    この時、お母さんたちにお願いごとです!

                     

                    ・不安や疑問などがあったら、質問してほしい。(薬局でもし対処できなかった場合、薬剤師が医師に問い合わせをしてくれると思います。)

                    ・薬を渡すとき「錠剤が飲めない」「粉薬が飲めない」と言われることがあります。前もって医師にその旨を伝えてほしい。

                    保管方法を間違えないようにしてほしい。(よく、粉薬を冷蔵庫で保管している人がいます。湿気を含んでしまうので、涼しい暗い所・お子さんの手の届かないところに保管していただきたい)

                    変更内容などを医師は診察時に説明していると思うので、薬剤師にも教えていただきたい。

                    「お薬手帳」を活用していただきたい。(お薬だけでなく、気づいた事・体重等を書いておくと、医師や
                    薬剤師に伝わりやすいと思います。)

                     

                    お願い事をつらつらと書いてしまいましたが・・・私たち薬剤師も患者様のために頑張っていきたいと思います。

                     

                    (しろうジャーナルNO.15 2009年11月 配信)

                     

                     
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