しろうジャーナル 掲載記事ブログ

「幼児の中耳炎」についてお母さんたちに知っておいて欲しい事
0


    (しろうジャーナルNO.13 2009年9月15日配信)

    「幼児の中耳炎」についてお母さんたちに知っておいて欲しい事

    耳鼻科医 城戸信行先生
     

    (1)中耳って何処にあってどんな形をしているの?

    耳の穴の突き当たりに鼓膜があって、その向こう側の骨の中にある幼児なら小豆粒くらいの小部屋が中耳なのです。
    この部屋は耳管(じかん)という細長い管で鼻の奥とつながっています。

     (2)耳管はどんな働きをするの?

    ‖辰魄み込んだり、あくびをしたり、食事をする時などに耳管の入り口が開いて絶えず中耳の空気を入れ替えてくれているのです。音が鼓膜を振動させようとしても中耳に空気がなければ鼓膜は振動できません。

    ⊆管の粘膜には繊毛細胞があって、中耳にたまった膿などの液体を繊毛のお陰で少しずつ鼻の方に押し出して中耳の中をきれいにしてくれます。

    (3)どうして中耳炎になるの?

    先刻中耳と鼻がつながっているといいましたね。風邪を引いて鼻汁がズルズル出て来て、それがだんだん粘った頃にうっかり酷く鼻汁をかむと、耳管から中耳にバイキンが飛び込んで感染を起こして膿がたまって耳が塞がって聴こえ難くなってきます。このような状態を急性化膿性中耳炎といいます。

     (4)どんな症状が出て来ますか?

     今迄機嫌よく遊んでいた子供が突然大声で泣き出すので親はびっくりしてオロオロします。鼻汁はどちらかと言えば黄色か緑色でとても粘くなっています。
    大抵の場合痛がるのは片一方の耳だけです。39度近い熱が出る場合もあります。

     

    (5)家庭でできる応急手当て

    家庭の救急箱に鎮痛・解熱剤(例えば小児用バファリン等)はありますか?
    それとも冷蔵庫に「熱が出た時に」と小児科でもらった座薬がありますか?
    これらの薬は熱を下げる目的に使う場合と痛みを抑えるために使用する場合と二通り役目を持っていますので、早速それを使ってやりましょう。
    座薬を肛門から挿入する時には、たっぷり唾を付けてから挿入しましょう。
    その後痛がる耳の後ろに「ネツサマシート」を貼ってあげたり、シートの用意がなければビニール袋に数個の氷と少しの水を入れて、こぼれないように輪ゴムでしっかり口を締めてタオルでくるんで耳の後ろを冷やしてあげましょう。そうすれば30〰40分もすれば眠ってくれることでしょう。その日はお風呂も止めまし
    ょう。
    シャンプー等もってのほかです。

    (6)お母さんに知っておいて欲しい事

    翌日は痛みも収まりケロッとしていても治ってしまったのではありません。
    鼓膜の向こうに膿が溜っていたり、耳だれとなって耳の穴から出てきているかもしれません。痛みが収まった段階からの主症状は難聴なのです。
    何もしないでほっておけば将来脳膜炎を起こさないともかぎりません。
    翌日はすぐに耳鼻科に連れて行き、昨晩の状況と処置をドクターに話した上で治療に通ってください。
    いくら早くても2〰3週間はかかると覚悟しておいて下さいね。
    こじれさせないためにきちんと薬は服用させましょう。
    聞こえが完全に回復したらはじめて全治したと言えます。

    (しろうジャーナルNO.13 2009年9月15日 配信)

    | shirouiryo | 中耳炎 | 09:00 | - | - | - | - |
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    << September 2017 >>
    + SELECTED ENTRIES
    + CATEGORIES
    + ARCHIVES
    + MOBILE
    qrcode
    + LINKS
    + PROFILE