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夏に多い子どもの病気
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    (しろうジャーナルNO.12 2009年8月15日 配信)

    夏に多い子どもの病気

    朝霞台中央総合病院 小児科部長 小林真澄先生より

    子どもたちが一般的に一番かかる病気、それは「かぜ」でしょう。

    「かぜ」と一口に言いますが、これはひとつの病気ではなく、しいていえば「かぜ症候群」ということになります。

    子どもの「かぜ」のほとんどはウイルスが原因でおこります。

    そしてそのウイルスは200種類以上もありますから、特に幼い子どもたちは、一年中、次から次に「かぜ」をひく、ということが起こるわけです。

    保育園や幼稚園などに初めて入園すると、しばらくの間しょっちゅう「かぜ」をひく、ということが見受けられますが、これもしかたのないことかもしれません。

    一般的な症状は、鼻水、鼻づまり、咳、のどの痛み、それに発熱が加わることもしばしばあります。つまりのどから上の症状が主なものです。

    今回はその中で、主に夏にはやる「かぜ」についてお話します。

    夏かぜをおこす原因のほとんどはウイルスで、その中でもエンテロウイルスという名前のウイルスの仲間が代表的です。

    このウイルスは腸管で増えるのが特徴で、感染経路は一般的には糞口感染
    (便に排出されたウイルスが手やものを介して口から入り感染する)、あるいは飛まつ感染(咳やくしゃみなどからウイルスが空中に散布されて、鼻や口から侵入する)です。

    したがって手洗いをはじめ、唾液やオムツの取り扱いにも十分な注意が必要になります。軽い症状ですむこともありますが、発熱やのどの強い痛みなどもよく見られます。

    また、発疹を伴うこともあります。

    夏かぜには下に示すようにいくつか特徴的な病気があります。

    *手足口病

    その名のとおり、手のひらや足の裏、口の中に小さな水疱ができます。
    おしりや膝にできることもあります。
    以前かかってもまたうつる場合があります。
    熱はでないことも多いのですが、口の中の水疱が痛くて、水分がとれなくなると脱水に注意が必要になります。
    不顕性感染(感染しても症状がでないこと)も多く、症状がなくなってもウイルスを排出しているので、症状がある間出席停止にしてもあまり意味がありません。
    熱もなく食事もとれて元気なら集団生活はかまいません。

    *ヘルパンギーナ

    38〜40℃の高熱が2〜3日続き、のどの奥に小さな水疱ができます。
    自然に数日で軽快しますが、のどが痛くて、食事はもちろん水分もとれなくなると脱水症になることがあります。

    *プール熱

    夏にプールを介して流行するので、この名前がありますが、正式には「頭結膜熱」といって、これはアデノウイルスというウイルスが原因です。
    もちろんプールに入らなくてもうつります。
    39〜40℃の高熱が
    4~5日続き、のどの強い痛み、そして目の充血が起こります。
    また頭痛や吐き気、腹痛、下痢などの消化器症状がでることもあります。
    これは伝染力が強く、症状が治るまで出席停止です。

    いずれも自然に治る病気ですが、これらの夏かぜのウイルスの中にははまれに、無菌性髄膜炎、脳炎、脳症、心筋炎などの重篤な合併症をおこすこともあります。

    高熱が続いて水分がとれない、けいれん、意識がおかしいなどの症状が見られたときはすぐに医療機関を受診することが大切です。

    (しろうジャーナルNO.12 2009年8月15日 配信)

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