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インフルエンザについて〜講座より〜
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    (しろうジャーナルNO.14 2009年10月 配信)

     

    915日 ママコモンズ共催講座 より 

    まつしま病院 佐山圭子先生のお話まとめ(インフルエンザについて)

     

    新型インフルエンザ     

             国民もわからない 医師もわからない

             今データを重ねている状況

             また、外国の状況がそのまま日本であてはまるとも限らない。

     

    ・熱が出たからすぐに病院に行くではない。

    ・検査は12時間くらいしてからでないと、評価ができない。

    ・全身状態が良ければ、いく必要はない。

    ・みんなが検査をしていたら、キットが足りなくなる。

     

    ・呼吸が速い、苦しそう。顔色が悪い。遊べない。急いで病院へ行く。

    ・重症な肺炎が新型では季節型よりも多いことがわかっている。よく観察すること。

    ・脳炎は季節型では乳幼児に多かったが、新型では小学生低学年でも脳炎が起こることがあるので、
    優先枠が小学生三年生までになったと思われる。

     

    ・全身状態がよいのに熱が心配というだけで超早期の受診は避けよう。よく見てあげる
    →これは、放置ではない!意識がおかしい、変な言動がある、けいれん、などは急いで病院へ。

    ・軽い症状はかかりつけ医へ 重症なら拾い上げ紹介する。二次救急へ、それでも悪化の 傾向あれば三次救急へ。
     
    この流れがスムーズにいくようにするのが大事。  

    ・軽症者が殺到して重症が拾い上げられなくなる。または、軽症者が集中治療ができる病院に殺到して、
     
    重症者の治療が滞ることが一番心配。

     

    ・タミフルと異常行動をの因果関係がいわれているが、飲んでも、飲まなくても異常行動がでる。

      48時間はよく看てあげる。

     

    ・家庭では感染が広がらないように隔離する、手あらいと感染者のマスク。鼻をぬぐったものなどはゴミ袋に入れてきちんと処理する。

      

     

     

    (しろうジャーナルNO.14 2009年10月 配信)

     

    | shirouiryo | 発熱(インフルエンザ) | 09:00 | - | - | - | - |
    新型インフルエンザについて 質問
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      (しろうジャーナルNO.14 2009年10月 配信)

       

      会員である一般の方から寄せられた質問に、星川小児クリニック院長の山本淳先生

      まつしま病院・佐山圭子先生がお答えくださいました。必読です!

      なお、 銑┐泙任六核楡萓犬法↓はお二人の先生にお答えいただいています。

       

       

       

       予防接種の効果はどれくらいあるのか。

       

      わかりません。


      とりあえず、季節性のインフルエンザの予防接種を受けておくという判断をしていいのか?

       

      とりあえず、優先接種といっても年末からですから、今は季節性ワクチンを接種されるぐらいしかあまりやることないですね。

      季節性ワクチンを例えば2回やったとしても、それから1週間あれば他のワクチンが接種できますから、スケジュール自体はたてやすいです。

      ただ、現実問題として、小児科が忙しすぎて、新型インフルエンザの接種がスムーズにできるとは思えませんが。


      他の予防接種(BCGDPT、はしかなど)の接種時期の場合、

      どのような判断で接種の順番を決めるのがよいか。

       

      いちがいに言えませんが、BCGは乳児だけなので、新型インフルエンザと重なることはありえません。

      はしかってMRのことですよね。

      まあ、新型インフルが心配だったら、新型を接種して1週間後ならMRできますから、それでもいいんじゃないでしょうか。

      MRの4週間後にまた新型インフルをすればいいわけですから。

      もちろん予約がそう簡単にとれないかもしれないので、臨機応変に。

      DPTはすでに乳児期に3回済んでいるので、新型インフルを優先していいと思います。

      DPT追加は多少遅くなっても問題ないですよ。


      重症化のサイン

       

      意識障害と、呼吸障害に気を付けてもらえればいいのでは?

      熱があるだけで心配ということはないです。

       

      予防接種以外の予防法

       

      必要のない外出を控えることでしょうね。

      でも、だからといって、保育園や幼稚園を休ませなくてもいいとは思います。

       

       保育園児の場合、罹ってしまったのちの登園の判断基準

       

      厚生労働省が言った基準、文部科学省が言った基準などいろんな基準があって結構混乱しています。

      他児に感染させないということを考えるのなら、発熱後1週間してから(もちろん解熱後2日以上はたっているとして)登園(月曜に発熱なら翌週月曜から)というのが一番すっきりしているし、治癒証明なんかもいらないし、リーズナブルだなとは思いますが、解熱してから2日間とか3日間という基準もあるし、保育園によってもいろいろだし、ローカルルールもあるみたいですよ。

      地域の実情はかかりつけ医に聞いてみるのが一番いいですよ。

       

      家族へうつる可能性はどのくらいあると考えればよいか。


      エビデンスはないですが、診療している実感からすると、季節性に比べ、家族への感染は少ないようです。

      ただ、小中学生などはかかりやすいようですね。

       

      一度かかれば、もうかからないの???

       

      そのシーズンはかからないというだけで、ずっとかからないというわけではないと思います。

      (今までの季節性インフルエンザと同じと考えれば)

       

      新型インフルエンザワクチンが「(一部)10-mL バイアルで供給される」らしいとのこと。

      接種を受ける側として、どのようなことに気をつければよいですか?

      接種医療機関に「このワクチンは10-mLバイアルですか?」とか「その針は清潔で安全ですか?」

      とか聞いたほうがいいのですか?

      そういう質問は失礼にあたりませんか?ワクチン接種も未だ始まっていないのに、余計な心配かもしれませんが、ヒューマンエラーの可能性が高まるので、心配

      せっかくワクチン接種が始まってもヒューマンエラーで問題が起こると、今後の予防接種全体への不信感に繋がりそうで。


      佐山先生:

      10mlバイアルは多人数の接種を同時にうつようなときに使うので、普通の小児科医医院などでは使わないと思います。

      まず接種される医療者や基礎疾患を持つ人が接種する総合病院向けで、個別接種や接種料の少ない小児に向けてはもっと使いにくい、かえってあまってもったいないなんて事態になるでしょう。

      なので、心配はいらないと思います。

      ヒューマンエラーということですが、今までだって1ml一つのバイアルで大人なら二人分子どもなら5人分とれてそのようにやっているので、マスコミがおおげさに言うほどの心配はないと私は思いますが。

       

      山本先生:

      10mlバイアルは多人数の接種を同時にうつようなときに使うので、普通の小児科医医院などではあまり使わないように聞いています。

      でも、多くの小児を接種しなくてはならない医療機関はあえてそういうワクチンを選ばなくてはならない(ワクチン供給の都合)こともあると思いますが、それでも心配ないと思います。

      ヒューマンエラーということですが、今までだって1ml一つのバイアルで大人なら二人分子どもなら5人分とれて、貴重なワクチンを無駄にしないようにがんばっていますので、同じことだと思います。

       

      近くの小児科で、インフルエンザの予防接種(!?)を吸入でもしているとのことなのです。

       

      佐山先生:

      吸入の予防接種は、外国での開発が進められている段階だと聞いています。

      今回の予防接種では従来のタイプでしょう。

      ただ、輸入のワクチンは筋肉内注射だとテレビでやっていました。国産のものは皮下注射。

      インフルエンザの治療薬のリレンザは吸入薬なので、それと混同しているのかなと思いました。

       

      山本先生:

      吸入の予防接種は、外国で開発が進められている段階ですが、日本にはありません。

      何かの間違いだと思います。


       

      (しろうジャーナルNO.14 2009年10月 配信)

       

       
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      新型インフルエンザ - 慌てず、恐れず、あなどらず -
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        (しろうジャーナルNO.10 2009年6月15日配信)

        「新型インフルエンザ」  - 慌てず、恐れず、あなどらず -  
         済生会栗橋病院副院長 小児科部長 白髪宏司先生より

        4月にメキシコで誕生した新型インフルエンザ。政府の自慢だった水際作戦を、当たり前のように潜り抜け、日本にも上陸した。
        初発の5月9日の成田帰国の高校生の報道から1ヶ月が経った(先日、初発例は5月5日の神戸の生徒だったらしいと追加報告)。どうやら弱毒性とわかり、安堵感が戻ってきた。
        関西を中心に、子どもたちのいるご家庭は随分と心配されたことだろう。
        埼玉県の1症例目を診療した私たちも、予想される流行に備えて真剣に討議し準備した。

         専門家は、秋以降に第2波が来る確率が高いという。今年の冬は、いつものインフルエンザと新型の両者が流行するだろう。
        幸いタミフルやリレンザが有効で在庫も十分だ。熱が出ても、夜間にあわてて受診する必要はない。
        健康人のインフルエンザはタミフルを飲まなくても治ることを再確認しておきたい。
        乱用による薬剤耐性獲得なども危惧される。
         
         国やメディアに求められるのは、人々を慌てさせない情報提供だ。
        今般、新たな侵入者に政府は過度に反応し、国民の不安を煽る結果となってしまったのは事実だ。私達、感染症指定病院は、未だに「新型」に対する少し特別な政府指針に戸惑っている。
        個人的には、毎年の季節性インフルエンザと同じ対応で良いと感じている。
         
         現在も、新型インフルエンザが心配で私達の病院の発熱外来を受診する方が後を絶たない。しかし、初夏には、子どもたちの間ではヘルパンギーナ(コクサッキーウイルスによる)やプール熱(アデノウイルスによる咽頭結膜熱の通称)も必ず流行する。
        みずぼうそうやおたふくかぜなども年中散見される。生後6か月未満の乳幼児の発熱でなければ、夜間は水分補給に努めて翌朝の受診でよい。
         
         これから製造に入るワクチン(新型用と従来型用)の供給量は少し心配だ。国内での生産能力は限られ4人に1人も行き渡らない分量である。
        基礎疾患のある人など新型用のワクチン接種の優先者もあらかじめ明示されるべきだろう。マスクを求めての殺到が、今度はワクチンへの殺到にならなければと願う。
         手洗い、マスク、うがいが大切とされる。感染者が咳き込んだ時の飛沫や鼻水、唾液(だ・えき)などによって、口、鼻、目などの粘膜からウイルスが侵入するわけである。
        マスクは感染者に着用義務があり、満員電車の中であれば防御として功を奏する。広々とした空間では無用だ。うがいは咳き込みを浴びた直後なら、有効かもしれないが、ウイルスはアッという間に粘膜に固着し侵入を開始する。
         
         予防法は感染者の飛沫を顔面で受けないこと、感染者の鼻水や唾液に触れた手で無意識のうちに自分の顔を触らないことだが、子どもらには至難の業だ。
        公共の場で過ごした後はよく手を洗う。これがすべての感染症予防の基本だ。
         
        (済生会栗橋病院副院長 白髪宏司・小児科部長・院内感染防止対策委員長)
         

        《まめ知識》

        【インフルエンザの型はいくつあるの?】
         -A, -B, -Cの3型があります。大流行を起こすのはA型です。 B型も小流行します。
        C型は小児の呼吸器感染を起こします。新型インフルエンザの正式な表記は、A/H1N1です。 【H○N○の番号は何?】 HとNは、ウイルス粒子表面にあるトゲトゲの略語です。
         Hはhemagglutinin;赤血球凝集素、Nはneuraminidase;ノイラミニダーゼという糖タンパクの頭文字です。 Hは16種類、Nは9種類ありますから、全部で144通りの組み合わせがあり得ます。
        今回の新型インフルエンザウイルスは種類のウイルス遺伝子が混ざり合って誕生したものです。
         
        【今まで大流行したインフルエンザは?】
        ○1919年春:H1N1(スペイン風邪)←当時、ウイルスが原因とは知られていませんでした。致死率は1〜2%で4,000-5,000万人が死亡。
        ○1957年4月:H2N2(アジア風邪)←致死率0.5%で200万人が死亡。

        ○1968年6月:H3N2(香港風邪、香港A型)←致死率0.5%で200万人が死亡。
         
        ○1977年5月:H1N1(ソ連風邪)←スペイン風邪と同型。100万人が死亡。

        ○1998年:H5N1(鳥インフルエンザ)←脅威のウイルス。香港中の鳥が病死。
        鳥→人感染が生じると、致死率はなんと60%。この高病原性ウイルスと、新型インフルエンザウイルスとの交雑(遺伝子の交ざり合い)が生じると、人でも多数の死者が出ると予想されます。

         ○2009年4月:H1N1(今回の新型インフルエンザ)←豚同士で感染していたH1N1ウイルスと人同士で感染していた季節性のインフルエンザウイルスの間で交雑が起こり、遺伝子交換されたため、豚では重症化しませんが、人にはトラブルを生じています。
        6月10日現在までの世界の発症者数は25,288人で、死者は139人です。その内日本では475人が発生し、死亡者は出ていません。
        致死率は約0.7%と推定されています。
        ちなみに、季節性インフルエンザの致死率は0.05-0.1%とされます。
         

        【ワクチンの準備は?】
        6月9日、政府は従来型のインフルエンザワクチン産生終了後、来月中旬以降から新型インフルエンザワクチンを作成すると発表しました。
        年内に2,500万本が準備できる予定との報道です。
        秋以降、政府指導の予防接種が、混乱無くスムーズに遂行できることを切望します。
         

        ≪週内に大流行宣言へ新型インフルでWHOフェーズ6へ準備指示 10日に加盟国と協議≫
         2009年6月10日 提供:共同通信社

        【ジュネーブ10日共同】
        世界保健機関(WHO)は9日、新型インフルエンザの警戒水準(フェーズ)を、現行の「5」から、世界的大 流行(パンデミック)の宣言を意味する「6」へ週内に引き上げる方向で最終調整に入った。複数のWHO当局者が明らかにした。
        関係職員はチャン事務局長が週内に大流行を宣言することを前提に、準備態勢を整えるよう上層部の指示を受けた。
          事務局長は同日、記者団に「現象としては(既に)フェーズ6に入っている」との認識を示した上で、10日に一部加盟国と電話会議を開き、感染状況について説明を直接受ける予定を明らかにした。
        フクダ事務局長補代理はこれに先立つ定例記者会見で、大流行が「極めて近い状態にある」と話していた。
          WHO幹部らによると、電話会議には米国やメキシコなどの北米諸国と、感染が急拡大しているオーストラリアのほか、日本や英国などが参加する。
          チャン事務局長は「(大流行の宣言の前に)確かな証拠を見たい。
        緊急委員会との協議も必要だ」と話し会議の結果を受けて事務局長の諮問機関である緊急委を招集、大流行宣言を最終決断する方針を示した。
        関係筋によると、緊急委は11日にも開かれる見込みだ。
          新型インフルエンザがもたらす健康被害についてWHOは、新たに3段階程度の評価基準を設定。従来恐れられていた強毒性の鳥インフルエンザウイルスの変異による大流行と区別し「中(モデレート)」などとする方向。
        国境閉鎖や旅行制限などは勧告しない方針で、フクダ氏は「大流行を宣言しても過度のパニックには陥らないでほしい」と適切な対応を求めている


        ▽パンデミック 

        パンデミック 新型インフルエンザなど感染症の世界的な大流行。
        世界保健機関(WHO)の警戒レベルで最高の「フェーズ6」に当たる。大流行の危険が差し迫った状況が「フェーズ5」。20世紀以降、インフルエンザの世界的な大流行は3回。
        1918年に発生したスペイン風邪は世界中で推定4千万人が死亡、57年にアジア風邪、68年に香港風邪が大流行した。

        (しろうジャーナルNO.10 2009年6月15日配信)
        | shirouiryo | 発熱(インフルエンザ) | 09:00 | - | - | - | - |
        お子さんが熱を出したら
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        (しろうジャーナルNO.6 2009年2月15日配信)

        お子さんが熱を出したら
        取手協同病院 小児科 太田正康先生より

         小児科の救急外来を受診する患者さんの主訴(おもな訴え)はほとんどが発熱です。
        しかも冬はインフルエンザ、風邪など、発熱をきたす病気が多くなります。
        しかし、発熱は緊急性がないことがほとんどです。

         では、発熱以外にどのような症状があったら救急外来を受診したほうがいいでしょうか。
        発熱に伴って顔色が悪くなり、ぐったりしている時、遊ぼうとしないでごろごろしている時、激しく泣き、あやしても泣きやまない時、夜に眠れない時は体のどこかが具合が悪いことを示していますので、すぐに受診すべきです。
        水分を受けつけず、排尿が少なくなっている時はすでに脱水(水分が足りなくなっている状態)を起こしています。発熱に伴って眠ってばかりいる時は意識障害を起こしている可能性があり、脳の病気による発熱の可能性があります。
        これらの場合も緊急受診の対象です。さらには発熱に伴って嘔吐や下痢を伴っている時、どこかを痛がっている時、呼吸の状態が悪くなっている時も急いで受診して下さい。

         発熱に気づいてすぐにお子さんを連れて受診する保護者の方がたくさんいらっしゃいます。
        体温が40℃前後まで上がったらびっくりしますよね。でも、体温の程度と病気が重いか軽いかということとは関係がありません。
        体温が37℃台でも先に述べた救急外来を受診したほうがいいという条件に当てはまったら急いで受診しましょう。
        40℃前後の発熱でも顔色が悪くならず、睡眠がとれており、飲食が比較的できていれば、夜間や休日にあわてて受診しなくて大丈夫です。
        でも、連休の時にずっと様子を見ていてくださいとはいいませんけれどね。

         発熱したばかりの時は咳や鼻水、下痢などの発熱以外の症状がまだでていないことが多く、発熱の原因はわからないことが多いものです。発熱したばかりで受診して保護者に原因は何ですか、とか風邪ですか、と尋ねられてもお答えのしようがないことがほとんどです。
        そのことはご理解ください。

         インフルエンザの検査では発熱してから最低6時間以上たたないとインフルエンザかどうかをほぼ確実に診断することはできません。できれば発熱してから12時間以上たってからインフルエンザの検査を受けるとインフルエンザかどうかがかなり確実にわかります。
        インフルエンザのウイルスを弱めるタミフルやリレンザ(自力で吸い込む薬なので、小学生以上でないと使えません)は診断が確実でないと投与してはいけない薬であるうえに、4−5日続くインフルエンザの発熱を1日程度短くするだけの薬で、もともとインフルエンザは自然になおる病気なので、あわててインフルエンザかどうかの診断を受ける必要はありません。
        したがってインフルエンザかどうかの診断を急ぐあまり、発熱に気づいてすぐに救急外来を受診するのは得策ではありません。

         最後に解熱剤(熱さまし)についてです。熱さましは一時的に熱を下げる効果しかなく、病原体を弱めて病気を早くなおすという効果はありません。したがってできるだけ早く熱さましを使えば病気が早くなおるわけではありません。熱が高いことを心配して熱さましをどんどん使うと体温が下がりすぎ、ぐったりして顔色が悪くなったり、起き上がれなくなったり、呼吸が悪くなったり、意識がなくなったりで必ず緊急入院になりますので、ご注意下さい。
        熱が高くても寒けでふるえたり、体が硬くなったり、手や足先が冷たくなっていたら温かくし、体全体が熱くなり、暑がるようになったら冷やしてあげて下さい。

        | shirouiryo | 発熱(インフルエンザ) | 09:00 | - | - | - | - |
        インフルエンザワクチン よくある質問
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          (しろうジャーナルNO.2 2008年10月15日配信)

          医療法人社団緑稜会 ながぬま小児科 本間靖啓先生より


          インフルエンザワクチン よくある質問

           1.1歳児は打つべきか
          答)打つべき。理由は重症化しやすいので。
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          ヶ月から59ヶ月までのこどもには打つべき。特に23ヶ月までのこどもには打つべき。なぜなら、6ヶ月から23ヶ月(2歳まで)は重症化しやすいとあります。

          インフルエンザはたんなる風邪の一種ではありません。(もっともっと怖い病気です。)

           2.インフルエンザと他の予防接種とのタイミングが重なったときにどちらを打つべきか

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          週間程度あければ(正確には6日以上あければ)どちらも打てるので、どちらも打つべき。ただし生ワクチン(ポリオ、MR、麻しん、風しん、BCG)とかさなる場合は、かならずインフルエンザ(不活化ワクチン)を先に打ってから、6日以上あけてもう一つの生ワクチンを打つことが必要。理由は生ワクチンを先に打つと日本の決まりでは27日以上おかないと他のワクチンは打てないので(生ワクチン、不活化ワクチンにかかわらず)。
          ちなみに不活化ワクチンはDPTDT、日本脳炎、インフルエンザがあります。

          | shirouiryo | 発熱(インフルエンザ) | 09:15 | - | - | - | - |
          インフルエンザとは〜インフルエンザの判断・治療薬
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            (しろうジャーナルNO.2 2008年10月15日配信) 

            国家公務員共済組合連合会 平塚共済病院 小児科医 武井智昭先生より

            1.インフルエンザとは

            インフルエンザウイルスによる感染症です。のどの痛み、鼻汁、急激な発熱が主な症状です。関節痛・筋肉痛(とくにふくらはぎ)、下痢・腹痛などを伴うこともあります。無治療では、発熱は3〜7日続きます。

             日本では12月から3月にかけて、毎年必ず流行します。A型(ソ連型・香港型)とB型の大きく分けて2つがあります。A型は冬の前半に、B型は後半にみられる傾向があります。不幸にも1シーズンで2回・3回とかかる人もいます。

             インフルエンザの合併症には、肺炎・中耳炎・熱性けいれん、重症なものには脳炎・脳症などがあり不幸な転帰をとられる方もおります。

            2.インフルエンザワクチンと効果

             インフルエンザは毎年流行し、ワクチンのみがインフルエンザを積極的に予防する手段です。A型(ソ連型・香港型)とB型の3種のウイルスをターゲットにして製造されます。予防効果は全体で言うとA型は70%程度であり、B型が4050%、かかっても症状は軽くなります。インフルエンザ脳症など重い状態となることを予防できます。

            ただし、子どもの場合、A型では予防効果があるのは3050%程度で、B型や1歳未満ではさらに効果が低くなります。

            現在のワクチンの対象年齢は6か月からです。毎年12月ころから流行がはじまるので、12月までにワクチンを受けることをおすすめします。

            3.インフルエンザの診断・治療薬

             インフルエンザの診断は、鼻奥の拭い液を採取し、30分ほどでA型・B型を含めた診断が可能です。発熱から8時間ほどでほぼ確実に判定できます。

             治療薬には、内服薬のタミフル、吸入液のリレンザがあります。タミフル内服による明らかな神経症状は現時点で報告はありませんが、規則により10代ではタミフル内服はできません。タミフルは、発熱して48時間以内であれば、明らかな発熱期間(しんどい時期)を2日ほど短縮できるというエビデンスがあります。

             インフルエンザウイルス感染そのもので、うわごとを言う、幻聴・幻視を訴えるなど「熱せんもう」を合併することがあり、周囲の観察が一層必要です。この場合、インフルエンザ治療により軽快します。

            (しろうジャーナルNO.2 2008年10月15日配信)

            | shirouiryo | 発熱(インフルエンザ) | 09:00 | - | - | - | - |
            インフルエンザワクチンについて
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              (しろうジャーナルNO.2 2008年10月15日配信)  

              まつしま病院 小児科 佐山圭子先生より

              『子どもへの予防効果は少ない。さらに、小さい子どもであるほど予防効果は少ない。けれど、副反応は重くない。その上、まれではあるけれど、ある程度の確率で起こる小さい子どもに起こる可能性の高い脳炎脳症は非常に恐ろしい。だから、できる予防はする。予防接種を受けたから万全、ではないということを納得した上で受ける。』という考え方がいいと思います。


              打ったら安心、ではなく、栄養や睡眠をしっかりとること、人混みを避ける、手洗い・うがいをする、などといった基本的なこともとても大切です。
              子どももですが、親が予防接種をすること、家族全員の予防対策が重要です。

              (しろうジャーナルNO.2 2008年10月15日配信)  

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              インフルエンザワクチンについて
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                (しろうジャーナルNO.2 2008年10月15日配信)

                日赤医療センター 小児科医 薗部友良先生より 

                インフルエンザワクチンはその性質、日本における接種量の少なさから効果は他のワ

                クチンに比較すれば少ないものです。子ども全体で35%くらいで、1歳前は多分10
                くらいかも(正式データ無し)しれません。ただし、インフルエンザの重大性を考える
                と、やはり接種がおすすめです。ちなみに米国では生後6か月から5歳までは義務接
                種で、それ以上の年齢も多分そうなるはずです。
                また学童全員に接種していたときは、老人がインフルエンザになる率を下げていたこ
                とも事実です。
                脳炎に関しては、有効率を35%として、単純に計算すると、3人のうち2人には、
                軽症化はあるにしても罹ります。するとその中から脳炎が出る人も出てきます。逆に
                接種して罹らずに済めば、脳炎にもなりません。
                ワクチンには限界がありますが、インフルエンザに罹る人を減らすことで、脳炎患者
                さんの数を減らすことも出来ます。

                生後6か月未満は、原則として接種をしませんが、絶対接種したらだめというわけで
                はありません。やはり上のお子さんを含めて、残りの家族全員の接種が大切です。

                (しろうジャーナルNO.2 2008年10月15日配信)
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